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第17章 白い波２

液晶画面に映る涼子は、大きな波に飲まれながらも徐々に余韻を楽しんでいた。

やがて白い歯を零していくのだった。

今、男と一体になっている。

自分自身の意思で男を招いた。

男の熱くたぎるコックに指を絡ませ引き寄せた感触が、ハッキリと記憶に刻み込まれた。

今、涼子と山岡は繋がったのだ。

脈打つ男のものが涼子の中に入っている。

山岡とセックスをしているのだ。

涼子は、ハッキリと男への自分の欲望を実感するのだった。

長い間、恐れ嫌悪した幻影を素直に認め受けとめたのである。

涼子は男にしがみつきながら、自分の意思で昇っていく事を実感するのであった。