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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第20章 愛人
※※※※
これより、理恵の回想。

「・・・・に、なれよ。」

まどろみの中、遠くから声がした。

理恵は焦点の合わない眼差しを声の方に向けた。

男がいた。

太い眉を上に乗せた小さな目が二つ、光っている。

「俺の愛人になるんだ。」

男はもう一度、確信を持った口調で言った。

フッと笑みを浮かべると、男の厳しい表情が一度に崩れた。

意外と子供地味た笑顔だった。

理恵も形の良い唇を少し歪めた。

何故か可笑しさが込上げてくるのだった。

徐々に意識は戻ってはくるのだが、まだ痺れた頭は思考を開始してくれない。

それ程、強烈な男の愛撫であった。

「いいよぉ・・・。」

何か面倒になって答えてしまった。

男は女の答えを受け取ると、ベッド脇のテーブルに置いてあったタバコを一本取りだして火をつけると、満足そうな顔で大きな煙を天井めがけて吹き上げるのだった。

理恵はその煙をぼんやり眺めていた。

薄明かりの部屋の中で、白いものが形を変えながら消えていく。

男の顔が徐々にクッキリと浮かび上がる。

広い肩幅。

ゴツゴツした顔には汗が光っている。

激しい営みの余韻が男の顔にも見える。
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