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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第20章 愛人
初めて山岡に会ったのは、県議員選挙独特の慌しい喧騒にごった返すプレハブの事務所であった。
地元後援会の人達に投げる歯の浮くようなセリフはおろか、通りすがりのお年寄りや子供にまで、マメに媚びを売るタフな中年を呆れた顔で眺めていた。
アルバイトで参加した選挙は、山岡のトップ当選という圧勝で幕が降りるまでアッという間に過ぎていった。
最初、脂ぎった中年達の欲望にまみれた戦いを冷ややかな目で見ていた。
所詮、選挙が終われば撤回する公約を平然と連呼する男に、嫌悪感を抱きながら接していた。
理恵の群を抜く美貌は、選挙コンパニオンとしては破格のバイト料が出ていたからだ。
遊び半分で参加した選挙であったが、条件の良さに最後まで付き合う事にしたのだった。
丁度、選挙のセクハラで何人かの有名な政治家が、スキャンダルを起こしていた頃もあって理恵もそれなりに警戒していた。
何かされればすぐに辞める事と、二人きりになるシチュエーションは極力避ける事を肝に銘じていた。
それなりに裕福な家庭に育ち、大学も現役で国立に受かった。
憧れの一人暮らしに、九州にいる両親も渋い顔はしたが、仕送りは充分に送られてきていたから、アルバイトなどはする必要は無かったのだが。
だから、少しでも変な事をされないよう始終警戒していたのだが、それは全くの杞憂に終わっていた。
それどころか男は想像を超えるバイタリティーで、スタッフ達にも笑顔を振り撒き、気を使うのだった。
元々最有力候補という事もあってか、楽しい雰囲気で選挙運動は進んでいった。
冷めた心で参加していた理恵も、何故かしら熱いものが込上げてくるのを感じていた。
無気力な世代と大人達から揶揄される理恵達にとって、それは新鮮な体験でもあった。
中学生の頃に燃えた文化祭の如く、いやそれ以上に理恵の若い心を掻き立てるのだ。
「みなさまと共に歩む、歩んでいきたいっ。山岡、山岡啓造を男にしてやって下さいっ。」
大げさなフレーズが返って、むず痒い感動を理恵に投げかける。
いつしか大声で、山岡の名を連呼している自分がいた。
地元後援会の人達に投げる歯の浮くようなセリフはおろか、通りすがりのお年寄りや子供にまで、マメに媚びを売るタフな中年を呆れた顔で眺めていた。
アルバイトで参加した選挙は、山岡のトップ当選という圧勝で幕が降りるまでアッという間に過ぎていった。
最初、脂ぎった中年達の欲望にまみれた戦いを冷ややかな目で見ていた。
所詮、選挙が終われば撤回する公約を平然と連呼する男に、嫌悪感を抱きながら接していた。
理恵の群を抜く美貌は、選挙コンパニオンとしては破格のバイト料が出ていたからだ。
遊び半分で参加した選挙であったが、条件の良さに最後まで付き合う事にしたのだった。
丁度、選挙のセクハラで何人かの有名な政治家が、スキャンダルを起こしていた頃もあって理恵もそれなりに警戒していた。
何かされればすぐに辞める事と、二人きりになるシチュエーションは極力避ける事を肝に銘じていた。
それなりに裕福な家庭に育ち、大学も現役で国立に受かった。
憧れの一人暮らしに、九州にいる両親も渋い顔はしたが、仕送りは充分に送られてきていたから、アルバイトなどはする必要は無かったのだが。
だから、少しでも変な事をされないよう始終警戒していたのだが、それは全くの杞憂に終わっていた。
それどころか男は想像を超えるバイタリティーで、スタッフ達にも笑顔を振り撒き、気を使うのだった。
元々最有力候補という事もあってか、楽しい雰囲気で選挙運動は進んでいった。
冷めた心で参加していた理恵も、何故かしら熱いものが込上げてくるのを感じていた。
無気力な世代と大人達から揶揄される理恵達にとって、それは新鮮な体験でもあった。
中学生の頃に燃えた文化祭の如く、いやそれ以上に理恵の若い心を掻き立てるのだ。
「みなさまと共に歩む、歩んでいきたいっ。山岡、山岡啓造を男にしてやって下さいっ。」
大げさなフレーズが返って、むず痒い感動を理恵に投げかける。
いつしか大声で、山岡の名を連呼している自分がいた。