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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第7章 悪人(第二部)
事務所といっても仮設の建物で、主に選挙活動の拠点に使っている。

他にも県庁がある市街の中心部にも、オフィスをもっている山岡であった。

そこは本業のコンサルタント業も兼ねていて、山岡の収入源である。

コンサルタントと言っても、所詮は「口利き料」を取るだけの事なので応接室の他、机一つと電話があるだけである。

秘書が2、3人、いつもたむろしている。

地元でもあるこの選挙事務所も、運転手兼秘書の田代の他は事務員が数人いるだけであるが、陳情等を聞く啓造の部屋は仮設にしては、豪華なつくりになっていた。

一見すると、大きな会社の役員室といった雰囲気である。

勿論、壁紙であるのだろうが木調の壁に大ぶりのマホガニーの机が窓際にドッカとあり、黒い皮張りのソファーもかなり大きめであった。

7人の女性達は真剣な表情で立っている。

田代が運んだ折りたたみ椅子とソファーに座るよういくら言っても、拒む姿勢を崩さなかった。

「何の事か、さっぱり分かりませんねぇ。」

背の高い皮張りの椅子にもたれ、余裕の表情で答える山岡に涼子は、先程のプラザでの会合での理恵との会話を思い出していた。

『許せないのは、それだけじゃないのよ。』

「市民の会」会長である山岸節子が熱弁を振るう中、理恵は涼子に囁くように言った。

『本当っ、大っ嫌い・・・あんな奴。』

山岡の事務所に直接抗議に行く前に。

意思を統一するため、みなで活発に議論を交わしていたのだ。

『今度の福祉施設は副会長の白井さんのおかげで、私達の推薦する福祉法人が運営する事になったのは、みなさんがご存知の通りです。しかし、今度の工事に先立ち指名された業者は全て、山岡県会議員が選んだという噂なのです。』

プラザの一室は「市民の会」の会員の熱気で、ムンムンとしていた。

最近の新聞を賑わす政治化や官庁の疑惑にメスを振るう事件が多い中、自分達も一役を担っているという気概が感じられる。

『知ってるの、理恵ちゃん・・・?』

余りに理恵の口調が強いので、涼子が聞いた。

『えっ、そ、そんなっ・・・特には・・・。』

理恵は一瞬、表情を変えたが直に眉を幾分吊り上げて、更に強い口調で囁いた。

『だってぇ、涼子様達の話を聞いたりぃ、ネットで内容を読んだから、この会に参加したんですよぉ・・・。とにかく、極悪人なんだから、アイツはっ・・・。』
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