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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第9章 視線
「乾杯ぁーい・・・・。」

赤い液体が大ぶりのワイングラスの中で揺れると、形の良い二つの唇に向かって水平線を作っていく。

細いうなじに薄っすら見えていた喉が、ゆっくりと上下動を繰り返す。

長い睫毛が美しいカーブを描いている。

「おいしいっ・・・。」

突然に現れた大きな瞳が、黄色がかった照明の光を散乱させている。

もう一度香りを確かめるようにグラスを口に含む、と涼子は満足気につぶやいた。

「本当・・・おいしい・・・。」

ふくよかな唇から聞こえた言葉が、理恵の心に染込んでくる。

ジッと見つめる大きな瞳も、涼子と同じく潤んで光を揺らしていた。

「やだ・・・そんなに見ないでよ。」

そう言いつつも悪い気はしなかった。

胸の奥まで突き刺さりそうな理恵の視線は、妙に心地良かった。

それだけでなく、自分から絡め取るように見つめ返したかった程である。

しかし顔が火照って熱く、その赤くなった様を見られるのが恥ずかしくて、視線を下に落とす涼子だった。

「だって・・・本当に嬉しいんです。心から、感謝してるんですぅ・・・・。」

理恵の顔も上気しているのか、ほんのり赤く染まっている。

大ぶりのワイングラスを両手でもてあそびながら、溜息のように呟いている。

「ホッとしたんです、本当に・・・。」

そしてグラスの中の液体に映る、自分の顔に向かって続けていく。

「涼子さんがいなかったら私、今頃・・・。」

「理恵ちゃん・・・。」

急に愛しさが増して、涼子は腕を伸ばし理恵の小さな手に、そっと自分の指を重ねた。

守ってあげたい。
心から思う涼子であった。

妹のような、いやそれ以上に今は愛しく思える。

危うい美しさを持つ少女に、涼子の心は日に日に惹かれていくのが分かった。

それは一種の恋に似ているかもしれない。

勿論、本当の愛は夫一人に捧げている。

優しくハンサムな夫。

日本に帰ってから幾分、仕事が忙しくすれ違いがちにはなっているが、二人の愛が冷めたとは考えられない。

むしろ、愛が育っていると涼子は信じたかった。

只、何不自由無い暮らしと平穏な毎日に流されるには、涼子は若すぎた。
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