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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第14章 遠い記憶
まぶしい砂嵐の次に映った映像は、拍子抜けする程の平凡な風景であった。

真っ白い壁に囲まれた部屋に、ポツンとソファーが置かれている。

他に家具は何も無い。

只、その真っ赤な色が緑の絨毯との対比で、異様な印象を与えている。

隣ですすり泣き震えている理恵を作り出したビデオの凄まじさを予感させるには、十分であった。

それは、じれったくなる程、長い時間に感じられた。

実はほんの数分の事なのだが、何も無い風景は涼子の気持ちを苛立たし、不安を増大させるのだった。

(な、何よっ・・・これ・・・?)

涼子の心に充満する嫌悪感が頂点に達しようとした時、映像が途切れ、画面が急に真っ暗になった。

カメラのレンズに蓋をしただけなのか、不気味な沈黙が続いていた。

(いい加減にしてよ、何なの・・・?)

苛立ちからテープを早めようとリモコンに手を伸ばした時、それは突然に現れた。

「・・・・・。」

言葉が出なかった。

ただ石の如く凍りつく以外、涼子が取れる行動は、透通った瞳のレンズを全て晒す程に大きく見開く事だけであった。

理恵がいた。

真っ赤なソファーに白い肢体がクッキリと浮かんでいる。

それを黒い下着が締め付けるように覆っている。

そう、安手のドラマに見るような、一目でそれと分かる如何わしいデザインであった。

幼い顔に似合わない胸の膨らみを盛り上げながら、シースルーの生地で、しかも乳房の形にぽっかり穴のあいたブラジャーから、ハッキリした形のピンク色の乳首が見えている。

長いしなやかな足は、その根元を強調するために大きく開かれていた。

これもシースルーの黒い模様越しに、濃い茂みに包まれた膨らみが息づいている。

後ろ手に縛られ、顔を俯かせていた。
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