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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第14章 遠い記憶
何と淫靡な光景であろうか。

涼子の心は、切なさで爆発しそうだった。

「理恵・・ちゃん・・・。」

絞り出された言葉は、隣で泣き震える実在の理恵の長い髪に溶けていく。

映像の中の理恵がその声に答えるかの如く、顔を上げた。

大きな瞳の中で光が揺れている。

それだけで涼子は全てを悟った。

「理恵ちゃんっ・・・。」

本物の理恵の細い肩を抱き寄せた。

「理恵ちゃん、理恵ちゃん・・・。」

「涼子様ぁっ・・・。」

胸に飛込んだ天使を強く抱きかかえながら、涼子は次に現れた男に理恵への愛の何倍もの憎しみを画面にぶつけるのだった。

(卑怯者・・・。)

涼子の心の叫びをあざ笑うかの如く、男は笑っていた。

嫌悪すべき醜い顔が、リズムを取りながら近づいてくる。

分厚い唇が欲情に光っている。

歪んだ口元から想像通りのセリフが吐かれた時、涼子は震える理恵の肩をキツク抱きしめるのであった。
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