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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第14章 遠い記憶
閃光が走る。

徐々にその回数が増えてくる。

ネガフィルムのように画面が反転し、その度ごとに作られた記憶が重なる。

虚像の世界へと涼子を連れ去る。

毎日のように繰り広げられた淫靡な体験が、涼子の身体を変えていた。

涼子は虚像と戦っている。

あれは刷込まれた偽りの記憶なのだと。

今は山岡啓造への憎しみが、かろうじて涼子の精神を支えていた。

倒れてしまいそうになる程の目眩が襲う中、涼子は必死に耐えて画面を見つめていた。

今後山岡が仕掛けてくる脅迫等への対応を考える事で、自分を奮い立たせるのだった。

『ああっ、あああああっ・・・。』

しかし、それも理恵の激しい反応にかき消され、いつしか消えようとしていた。

『アアッン、ンンッ・・・・ンンン。』

理恵の声が、愛しい天使の声が涼子の心をかき乱していく。

『いいだろう、ほーら、ははははは・・・。』

男の勝ち誇った叫びが涼子を捕らえる。

身体が熱い。
喉が乾く。

涼子は無意識にテーブルのコップを握りしめ、それを口に運ぶ。

鈍い清涼感が身体を通りすぎる。

しかしそれも一瞬の事で、すぐに熱い感情が込上げてくるのだ。

そして大きく息を吐くと、再び画面の中の倒錯の世界へと旅立っていくのだった。
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