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人間と牛
第9章 やっと
「さ、そろそろ寝る時間だ」

「もう寝なきゃなんですか……?」
まだ外は明るいというのに。

「ああ、なるべく早く寝ることで乳腺が発達するらしいからな。じゃ、消すぞ」

「はい……」
達夫は持っていたリモコンのスイッチを押し、そして立ち去った。

(疲れた……)
本当に疲れるのは明日だというのに、今から疲れてどうするって話だ。
暗い……当然だけど……。しかも寒い……肌着一枚も着せてもらえなかった……。
こんなんで眠れる訳…………。


「んーっ……!」
(あれ、眠ってた……のか?)
にしても体中の節々が痛い。布団すら貰えなかったから当然だけど。

「お、起きたのか」
偶然、通りかかった男性が私に声をかける。男性は、哺乳瓶の形をしていて先が吸盤の形になった物を両手に二つ持っていた。

「お、おはようございますっ!!」

「うんうん、幸先のいい挨拶だな」
幸先のいい挨拶って……。

「ところで、注射は打ってもらったか?」

「いえ、まだです……」
注射というのは、あのプロラクチンが投与された奴のことだろうか。

「そうか……達夫の奴め、どこで道草、食ってんだか」

「あの……搾乳って、本当にやるんですか……?」
出来れば、これが夢であってほしいものだ。

「ああ、やるよ。山本教授に言われたことは絶対だからね」
山本教授……?

「あ、山本教授って言うのは、私たちの師匠みたいな方。この工場も、この企画も全て、教授が考えてくださったことなんだ」
つまり、山本教授が此処の責任者みたいなものか。

「じゃあ私は、次の子が待ってるから行くね。君も、いい乳が出せるように頑張るんだよ」

「いい……乳……」
聞いただけで変な妄想を浮かべてしまう。私の悪い癖だ。

「あ、明来ちゃん、おはよー」
達夫がやってきた。

「お、おはようございます……」
当然、手には注射器……だよな。

「じゃあ早速だけど、明来ちゃんにもプロラクチンを投与するねー」

「はい……いつでも、どうぞ」
此処で恥じらったところで何も変わらない。中学生で人乳を作るのは、正直いい気持ちではないが仕方ない。

「いやあ、立派だなあ明来ちゃんは。……じゃ、すぐ終わるからねえ」
注射器が……私に……打たれる……。

「いたっ……くない……?」
特に痛みはないし、体も見たところ変化はない。

恥ずかしさは変わらないけど……。
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