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混浴露天風呂・痴漢ワニに囲まれて
第3章 想い出
バイクで宿に到着した3人。

「今日は、真面目な医学生って感じで」

「大丈夫。前のときも少し羽目を外したが、掃除もして帰っている。印象は悪くないはずだ」

「宿にもだが、アレにだよ。あの手の女は、チャラチャラした男はダメなんだよ」

「あの女の方か。それはそうだな」

「ま、俺たち、SEXが好きなだけで、真面目だろ?」

「そうだよ。成績優秀。品行方正。全力投球だろ」

「まあな。だから息抜きも必要じゃん」

バイクを止めると、鈴木征人が、

「チェックインしてくる」

と、言って宿に入っていった。女将や仲居と簡単に話をして、宿帳に3人の記入をして、バイクのところに戻った鈴木。

「荷物を置こうぜ。多分、あの女は出かけている」

と、話した。

「じゃあ、俺たちも荷物を置いて出かけようぜ。すれ違わなかったから、上だろ」

「そうだろうな。女の名前がわかった。武藤茉莉子。45歳。品川区の住所だぜ」

「大学から近いな」

「いいところの奥様ってことか」

「そういう雰囲気はないな。地味な感じだったぜ」

「地味か?落ち着いた雰囲気っていうんだよ」

「派手な女は成金さ」

「ということもあるが、年齢もあるじゃないか。45歳か。そんな歳には見えなかったぜ」

「そうだな。俺の母親と大差ないぜ」

「とりあえず、荷物を置きに行こうぜ」

と、鈴木征人が即すと、櫻井壮介と、清水将星もバイクに載せた荷物を持って、宿の玄関をくぐり、

「こんにちは!」

「お世話になります」

と、ハキハキとした挨拶を女将や仲居さんにして、仲居さんの案内で二階の部屋に通された。

荷物を置くと、

「じゃあ、行くか」

清水将星が言うと、

「そうだな」

「トイレだけ済ませてからな」

と、鈴木征人が言って、トイレに入った。櫻井壮介が、廊下に出ると、隣の部屋、そして、さらに隣の部屋を覗いた。

隣は引き戸が開いたままで、使用していなかった。ということは、東の端に3人で、反対の西の端に茉莉子だと把握した櫻井壮介。

鈴木征人がトイレを済ませて出てきた。

「行こうか」

「そうだな」

「多分、ここの裏山だろ。前に走った時に、鳥居があった。神社があるはずだ。あと、さらに上には、展望台があったが、その先は林道で、本格的な登山装備ならともかく、そこまでは行かない」

と、清水将星が話した。
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