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混浴露天風呂・痴漢ワニに囲まれて
第3章 想い出
結果、それ以来、茉莉子はSEXをしていない。30歳から15年間、SEXはない。
当初、悶々としたこともあったが、4人の息子の子育てに忙しく、舅姑との同居することになり、舅が退職金を注ぎ込んで、土地を買い、夫が家のローンを組み、家を建てた。
舅は再雇用で75歳まで働いて、生活費を稼いでくれた。姑は子育てを分担してくれて、茉莉子にいろいろ教えてくれた。そのお陰で、無事に息子たちを育ててこれた。
近所では、文武両道の四兄弟と言われている息子たち。世間ではそうでも、家では反抗期の息子。スポーツに勉学に邁進する息子たちは、その意味では手のかからない息子だったが、母親である茉莉子に対しては、年齢が上がるにつれて冷たくなっていった。
そして、進学を理由に家を出て行った。何が悪かったのか…。
高台の神社のコンクリート造の長椅子から海を眺めながら、この10年を思い返す茉莉子。
その後姿を階段を登り切った3人が見つめていた。
「物思いに耽るあの歳の女って妙に色っぽく感じるよね」
「確かに物憂げな感じがそそるぜ」
「横顔も綺麗だし、スタイルも悪くない」
「どうする?声を掛ける?」
「そりゃそうだろ。ここで顔を繋いで、上手く一緒に飲むところまで持って行くぜ」
「っていうか、ここでやっちまうってのは、まずいか」
「まずい!っていうか、お前、バカだろ?」
「そう。バカ。それをしたら犯罪だって」
「そういうこと。両性の合意による不倫は不倫じゃない」
「バカ。不倫は不倫だよ。ただ、不倫は犯罪じゃない」
そんなことを話しながら遠目に茉莉子を見る3人。
「じゃ、俺が声を掛けるから、合わせてくれ」
櫻井壮介が茉莉子に向かって歩き始めた。頷いて、清水将星、鈴木征人が続いた。
「こんにちは」
と、櫻井壮介が言うと、それに続いて、二人も、
「こんにちは」
と、茉莉子に言った。振り返った茉莉子が、
「こんにちは」
と、答えた。医学部の学生と言われれば、知性的な感じがする3人。最初の声を掛けてきた男子。櫻井壮介の声と容姿が、長男に似ていた。そして、なんとなしに、その後ろにいる男子。清水将星の容姿も次男に似ていた。
当初、悶々としたこともあったが、4人の息子の子育てに忙しく、舅姑との同居することになり、舅が退職金を注ぎ込んで、土地を買い、夫が家のローンを組み、家を建てた。
舅は再雇用で75歳まで働いて、生活費を稼いでくれた。姑は子育てを分担してくれて、茉莉子にいろいろ教えてくれた。そのお陰で、無事に息子たちを育ててこれた。
近所では、文武両道の四兄弟と言われている息子たち。世間ではそうでも、家では反抗期の息子。スポーツに勉学に邁進する息子たちは、その意味では手のかからない息子だったが、母親である茉莉子に対しては、年齢が上がるにつれて冷たくなっていった。
そして、進学を理由に家を出て行った。何が悪かったのか…。
高台の神社のコンクリート造の長椅子から海を眺めながら、この10年を思い返す茉莉子。
その後姿を階段を登り切った3人が見つめていた。
「物思いに耽るあの歳の女って妙に色っぽく感じるよね」
「確かに物憂げな感じがそそるぜ」
「横顔も綺麗だし、スタイルも悪くない」
「どうする?声を掛ける?」
「そりゃそうだろ。ここで顔を繋いで、上手く一緒に飲むところまで持って行くぜ」
「っていうか、ここでやっちまうってのは、まずいか」
「まずい!っていうか、お前、バカだろ?」
「そう。バカ。それをしたら犯罪だって」
「そういうこと。両性の合意による不倫は不倫じゃない」
「バカ。不倫は不倫だよ。ただ、不倫は犯罪じゃない」
そんなことを話しながら遠目に茉莉子を見る3人。
「じゃ、俺が声を掛けるから、合わせてくれ」
櫻井壮介が茉莉子に向かって歩き始めた。頷いて、清水将星、鈴木征人が続いた。
「こんにちは」
と、櫻井壮介が言うと、それに続いて、二人も、
「こんにちは」
と、茉莉子に言った。振り返った茉莉子が、
「こんにちは」
と、答えた。医学部の学生と言われれば、知性的な感じがする3人。最初の声を掛けてきた男子。櫻井壮介の声と容姿が、長男に似ていた。そして、なんとなしに、その後ろにいる男子。清水将星の容姿も次男に似ていた。

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