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混浴露天風呂・痴漢ワニに囲まれて
第4章 邂逅
「揶揄ってなんていませんよ。大人の女性と話をしてみたいって思っただけです」

「そう、綺麗なお姉さんと知り合いになりたかっただけです」

「一緒に時間を過ごしたいって思っただけですが、迷惑ですか?」

3人の視線が茉莉子に集まった。こんな経験は初めてだった茉莉子。若い頃ですら、そんな経験はなかった。学生時代から地味だった茉莉子。顔立ちは整っていて、笑顔も可愛いと言われたことはあったけど、それはすべて同性から。異性に見つめられた経験は、夫くらい。それも、ほんの数回程度で、時間も短かった。

3人の視線は全く逸れないで、茉莉子を見つめていた。そう、視線には《真摯》という言葉が刻まれていた。

「迷惑ではないけど、オバサンと一緒で楽しいかしら?」

茉莉子が戸惑いながら答えると、

「僕たちが楽しくしますよ」

「せっかくの旅ですから、『袖振り合うも他生の縁』ってことで、年齢なんて関係ないですよ」

「そう、いろいろなシガラミは脇に置いて、みんなで楽しく過ごしましょう」

と、盛り上がる3人。もう、今更、断ることは難しそうだと思った茉莉子。というより、断るという選択肢自体が茉莉子の中にはなかった。

同じ年頃の息子達から避けられているというか、無視されているような気配すらあった茉莉子にとって、同年代の男子大学生のお誘いは、その心に開いた穴を埋めるような気配すらあった。

「そうね。わかったわ。武藤茉莉子です」

と、茉莉子が話すと、

「俺、K大医学部3年生の櫻井壮介です」

「同じく清水将星です」

「同じく鈴木征人です」

と、名乗った3人。K大学医学部…。家から近いと思った茉莉子。それに、K大学医学部は、息子たちも受験を考えていた。でも、学費が高過ぎて諦めて、地方の旧帝大の医学部に進学した。三男、四男も医学部志望だけど、国立になりそう。

3年生ということは、21歳。長男より1歳年上。と言っても同年代。

「まりこってどんな漢字なのですか?」

櫻井壮介が訊いた。台帳で見て知っていたが、そこから話を始めていった3人。3人も自分の名前の漢字を説明して、徐々に話を進めながら、階段を下りて、宿へ戻った。
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