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混浴露天風呂・痴漢ワニに囲まれて
第7章 泡盛
「俺も」
将星が湯呑を手に持つと、壮介が注いだ。征人も黙って、湯吞を壮介の方に向けて持つと、壮介が将星の次に注ぎながら、
「お母さんは?」
と、茉莉子のことを、お母さんと呼びながら話した。
「あ、じゃあ少し」
茉莉子も空になっていた湯呑を裕介の方に置いた。注ぐ裕介。一升瓶を置くと、
「不肖ながら、櫻井壮介。皆様のご健康とご多幸をお祈りして、乾杯の音頭を取らせていただきます」
と、言って湯呑を手にすると、将星、征人も湯呑を持って立ち上がった。茉莉子も、3人を見て、真似た。
「乾杯!」
裕介が言うと、頭の上に湯呑をかざして、4人で飲んだ。久しぶりのアルコールだった茉莉子。でも、のど越しが軽く、さほどアルコールの度数があるとは感じなかった。しかし、43度。
「お母さんは、息子さんたちと、これからどうするの?というか、息子さんたちって、地方じゃないですか?医者になっても、大学附属病院で研修して、大学附属病院で勤務になると、帰ってこないですよ」
壮介が横の茉莉子の方に身体ごと向けて話した。
「そうかもしれないけど…」
言葉を濁す茉莉子に、
「それで、OKなんですか?」
と、征人が訊いた。
「何を言っても、わたしの言葉に耳を傾けることはないわ」
茉莉子が征人の顔を見て首を振った。
「旦那さん、何も言わないんですか?俺のオヤジは、俺が母親に口答えしたら、『母さんは、お前のことを思って言っているだぞ』とか、怒鳴っていてムカつきましたけど、そういうこともないんですか?」
壮介が話すと、
「さあ…。夫と息子たちは話をしているみたいだったけど、わたしは蚊帳の外だったわ」
と、茉莉子が答えた。その顔色は暗かった。
「なんなんすか?旦那さん。息子の進学を母親に相談せずに、息子と勝手に決めるって」
征人が明らか怒っている風だった。
「母親を蚊帳の外って…。それでも夫婦かよ」
壮介も遣り切れないという感じで吐き捨てるように話した。
「ま、俺のところは、母親が勝手に決めていたと思う。父親は俺に興味なかったから」
黙っていた将星がポツリと言った。
「それで、普通。子育ては母親の専権事項だから」
壮介が言うと、
「そうだけど、学費を払うのは父親だから。ま、夫婦でその辺りは話し合って決めてくれないと、息子の立場としては困るよ」
将星が嘆いた。
将星が湯呑を手に持つと、壮介が注いだ。征人も黙って、湯吞を壮介の方に向けて持つと、壮介が将星の次に注ぎながら、
「お母さんは?」
と、茉莉子のことを、お母さんと呼びながら話した。
「あ、じゃあ少し」
茉莉子も空になっていた湯呑を裕介の方に置いた。注ぐ裕介。一升瓶を置くと、
「不肖ながら、櫻井壮介。皆様のご健康とご多幸をお祈りして、乾杯の音頭を取らせていただきます」
と、言って湯呑を手にすると、将星、征人も湯呑を持って立ち上がった。茉莉子も、3人を見て、真似た。
「乾杯!」
裕介が言うと、頭の上に湯呑をかざして、4人で飲んだ。久しぶりのアルコールだった茉莉子。でも、のど越しが軽く、さほどアルコールの度数があるとは感じなかった。しかし、43度。
「お母さんは、息子さんたちと、これからどうするの?というか、息子さんたちって、地方じゃないですか?医者になっても、大学附属病院で研修して、大学附属病院で勤務になると、帰ってこないですよ」
壮介が横の茉莉子の方に身体ごと向けて話した。
「そうかもしれないけど…」
言葉を濁す茉莉子に、
「それで、OKなんですか?」
と、征人が訊いた。
「何を言っても、わたしの言葉に耳を傾けることはないわ」
茉莉子が征人の顔を見て首を振った。
「旦那さん、何も言わないんですか?俺のオヤジは、俺が母親に口答えしたら、『母さんは、お前のことを思って言っているだぞ』とか、怒鳴っていてムカつきましたけど、そういうこともないんですか?」
壮介が話すと、
「さあ…。夫と息子たちは話をしているみたいだったけど、わたしは蚊帳の外だったわ」
と、茉莉子が答えた。その顔色は暗かった。
「なんなんすか?旦那さん。息子の進学を母親に相談せずに、息子と勝手に決めるって」
征人が明らか怒っている風だった。
「母親を蚊帳の外って…。それでも夫婦かよ」
壮介も遣り切れないという感じで吐き捨てるように話した。
「ま、俺のところは、母親が勝手に決めていたと思う。父親は俺に興味なかったから」
黙っていた将星がポツリと言った。
「それで、普通。子育ては母親の専権事項だから」
壮介が言うと、
「そうだけど、学費を払うのは父親だから。ま、夫婦でその辺りは話し合って決めてくれないと、息子の立場としては困るよ」
将星が嘆いた。

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