この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
混浴露天風呂・痴漢ワニに囲まれて
第7章 泡盛
「俺も」

将星が湯呑を手に持つと、壮介が注いだ。征人も黙って、湯吞を壮介の方に向けて持つと、壮介が将星の次に注ぎながら、

「お母さんは?」

と、茉莉子のことを、お母さんと呼びながら話した。

「あ、じゃあ少し」

茉莉子も空になっていた湯呑を裕介の方に置いた。注ぐ裕介。一升瓶を置くと、

「不肖ながら、櫻井壮介。皆様のご健康とご多幸をお祈りして、乾杯の音頭を取らせていただきます」

と、言って湯呑を手にすると、将星、征人も湯呑を持って立ち上がった。茉莉子も、3人を見て、真似た。

「乾杯!」

裕介が言うと、頭の上に湯呑をかざして、4人で飲んだ。久しぶりのアルコールだった茉莉子。でも、のど越しが軽く、さほどアルコールの度数があるとは感じなかった。しかし、43度。

「お母さんは、息子さんたちと、これからどうするの?というか、息子さんたちって、地方じゃないですか?医者になっても、大学附属病院で研修して、大学附属病院で勤務になると、帰ってこないですよ」

壮介が横の茉莉子の方に身体ごと向けて話した。

「そうかもしれないけど…」

言葉を濁す茉莉子に、

「それで、OKなんですか?」

と、征人が訊いた。

「何を言っても、わたしの言葉に耳を傾けることはないわ」

茉莉子が征人の顔を見て首を振った。

「旦那さん、何も言わないんですか?俺のオヤジは、俺が母親に口答えしたら、『母さんは、お前のことを思って言っているだぞ』とか、怒鳴っていてムカつきましたけど、そういうこともないんですか?」

壮介が話すと、

「さあ…。夫と息子たちは話をしているみたいだったけど、わたしは蚊帳の外だったわ」

と、茉莉子が答えた。その顔色は暗かった。

「なんなんすか?旦那さん。息子の進学を母親に相談せずに、息子と勝手に決めるって」

征人が明らか怒っている風だった。

「母親を蚊帳の外って…。それでも夫婦かよ」

壮介も遣り切れないという感じで吐き捨てるように話した。

「ま、俺のところは、母親が勝手に決めていたと思う。父親は俺に興味なかったから」

黙っていた将星がポツリと言った。

「それで、普通。子育ては母親の専権事項だから」

壮介が言うと、

「そうだけど、学費を払うのは父親だから。ま、夫婦でその辺りは話し合って決めてくれないと、息子の立場としては困るよ」

将星が嘆いた。
/48ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ