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学園物えっち短編集
第9章 うちのお嬢様
この生活がいつまで続くのかわからないが、美麗に寂しい思いをさせないように俺は自分の愛情を美麗に注ぐ事にした。
そんなある日の事だ。
仕事を終えて家に帰ると美麗が家から突然いなくなっていた。
荷物とかまでなくなっていて美麗との生活が突然終わった。
石田のところに連れ戻されてしまったのだろうか…。
俺は美麗のいなくなった部屋で一人呆然としていた。
ガチャ
玄関のドアが開く音がして俺はすぐに反応した。
「美麗か!?」
「将吉君ー!パパだよ!」
「なんだ親父か…親父!?おい!ふざけんなよ!人の貯めた金持って今までどこ行って…」
かなり久しぶりに会う親父は…有名ブランドの服を着ていてバッグなども全部金の掛かった格好をしていた。
「なんでそんな格好してるんだよ?」
「将吉!パパやったよ!将吉のお金すぐ返すからね!むしろ返すどころじゃない!アメリカの高級住宅街に家も買ったからそこでまた一緒に暮らそう!」
「ちょっと待てよ!どういうことだよ?」
「パパは海外でビックになろうと決意して将吉君のお金をちょっと借りました…そして…なんと!海外の宝クジが当たったんだよ!」
「…まじかよ……っつーか!宝クジ当たったのはすごいけど何もビックにはなってないからな!」
「将吉君が美麗ちゃんの事もちゃんと大事に預かったようだし、これで安心して海外暮らし出来るぞ」
「は!?ってことは美麗は花園の家に戻ったのか!?花園社長の会社は!?」
「日本に戻ったら花園君の会社が危機だと聞いてなぁ…助け合いが大事なんだよ!うちで出資する事になったからもう大丈夫だ」
親父が初めて頼もしく見える…